最新のウォーレン・バフェットのポートフォリオを参考にしたい!
世界的に有名な投資家であるウォーレン・バフェット氏。
アメリカで3番目に裕福な彼の資産は約10兆円と言われています。
企業の経営状況をしっかりと見極め、少数の銘柄に集中した長期的な投資をすることでも知られています。
その結果、彼の資産は50年で7000倍になったそうです。
私はバフェット氏みたいになりたいです。
なのでポートフォリオを真似したいのです。
今まではマネックス証券のiBillionaireというサイトから最新のポートフォリオが参照できたのですが、2020年1月末でサービスが終了となりました。
そこで、バフェット氏が率いるバークシャ・ハサウェイのポートフォリオを自分で調べることにしました。
※あくまでも個人的な調査結果ですので投資は自己責任でお願いします。
2020.3.31のポートフォリオとバフェットのコロナ対応
2020.3.31時点の最新のポートフォリオです。
順位に変動はないですが、アップルの比率が上がり、ウェルズ・ファーゴの比率が更に下がりました。
2020年1月から3月は、新型コロナウィルスによるパンデミックが世界を襲い、ダウ平均株価は、12月31日の28,538.44ドルから、3月23日に18,213.65ドルという最安値を記録したのち、3月31日には21,949.50ドルと、3ヶ月の間に約23%の下落を記録しました。
その間、バークシャーハサウェイの株式資産は、2,480億ドルから1,808億ドルと、約27%下落しています。
この間、どのような取引を行っていたのでしょうか?
前回の考察のとおり、安値で買えるタイミングとみて積極的に購入していたのか、それとも早々に売り抜けていたのか?
12月31日の保有株式数と株価、そして3月31日の総額と株価から、3月31日時点での保有株式数を推定してみました。
3月31日の総額は四捨五入されていることから、
バンク・オブ・アメリカとアメリカン・エクスプレスを1%程度購入し、その他は変動なし
だったのではないかと推測できます。
やはり、安く買うチャンスと見て追加購入したようです。
ただし、わずかな買い増しなので、底値を見極められているわけではなさそうです。3月のニューヨークは、感染爆発の真っただ中であり、(現在でもそうですが)終息のめどは全くたっていませんでしたので、当然でしょう。
ではなぜこの2銘柄だったのでしょうか?
それぞれの株価の変化率を見てみました。
30%以上と、大幅に下落した3銘柄のうち、最近ポートフォリオから外れつつあるウェルズ・ファーゴを除いた、ということでしょうか。
このことから、以下の3点が推測できるのではないでしょうか。
①長期保有を前提としているなら未曽有の危機にも狼狽売りする必要はない
②ウェルズ・ファーゴが買い増されることはこれからも無さそう
③30%ほど下落した場合は先が見通せなくても底値として買い増しても良い
実際に何%下落した時点で買いましたのか、正確なところはわかりませんので、今後の開示情報から推測を続けていきたいです。
いずれにしても、一刻も早くコロナが終息することを祈ります。
※あくまでも個人的な調査結果ですので投資は自己責任でお願いします。
2018年2月のバフェットポートフォリオ
新型コロナウィルスの影響は世界中に広がり、経済への影響が長期化することは避けられません。
2020年3月27日のNYダウ平均株価は21,636.78ドルで、2月半ばと比較して4分の1以上も下落してしまいました。
その間、3月12日には2,352.60ドル、3月16日には2,997.10ドルと過去最大の下落幅を記録するなど、異常な乱高下が続いています。
リーマン・ショックを超えて現代社会が経験したことのない相場を迎えると思われますが、バフェットの過去の行動はやはり参考の一つとすべきでしょう。
前回、リーマン・ショックの起こった2008年にバフェットのポートフォリオがどのように変化したかを調べてみました。
当時、保有株式のポートフォリオに大きな変化は無かったのですが、翌年の ANNUAL REPORTでは「もっと買っておけばよかった」と振り返られていました。
その後の株価暴落時にバフェットはどんな行動をとったのでしょうか?
コロナショック以前で株価が大きく暴落したタイミングは、2018年2月です。
1月の米雇用統計をきっかけとしたFRBの利上げ観測により長期金利が大幅に上昇し、株価が急落しました。
結果、2月5日に1,175.21ドル、2月8日に1,032.89ドルと当時としては史上最大の下落幅を記録しました。
この下落相場に対して、バフェットはリーマン・ショックの教訓を生かしたのでしょうか?
2017年から2018年にかけてのバークシャーハサウェイの所有株式は以下です。
アップルとバンクオブアメリカが大幅に増えています。
ただし、アップル株は2017年からバフェットが注力して買い増している銘柄のため、暴落したことが増加の理由であると一概には判断できません。
Quarterのレポートから、アップル株の買い増しの時期を推測してみます。
オレンジの網掛けが推測部分です。
このことから、2018年1月~3月の間に165ドル程度で買い増されたことが分かります。
2018年1月のアップル株価の最安値は、1月30日の164.70ドルです。
その後、2月5日に156ドル、2月9日に150.24ドルの安値を記録してから、2月14日には終値167.37ドルに回復しています。
このことから、もともと買い増しの有力候補であったアップル株に対して、暴落時にかなり機動的に対応したのではないかと思われます。
長期的な投資を前提とすると、やはり暴落のタイミングは優良株を購入する絶好のチャンスだと言えます。
しかし、あくまでも理論上なので、実際に購入するとなると勇気が必要なのも確かです。
こんなときに備えて、日ごろから買うべき銘柄をきちんと考えておくことが重要なのでしょう。
果たして、2020年3月時点のバフェットの最新ポートフォリオはどうなっているのでしょうか?
※あくまでも個人的な調査結果ですので投資は自己責任でお願いします。
リーマン・ショックの時のバフェット
最近、新型コロナの影響で株価は大暴落しています。
2020年3月6日のNYダウ平均株価は25,864.78ドルと、2月12日に記録した29,568.57ドルという過去最高値から10%以上も下落しています。
こんなとき、株式投資はどうしたらよいのでしょうか。
ビスマルクは言いました。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。」
歴史上で直近の大暴落は2008年のリーマン・ショックです。
この時、ウォーレンバフェットのポートフォリオはどう変化していたのでしょうか。
2007年から2008年にかけてのバークシャーハサウェイの所有株式は以下です。
ConocoPhillips株が増えていますが、これはQ2に買われているのでリーマン・ショックとは関係なさそうです。
一方で、The Procter & Gamble CompanyとJohnson & Johnsonが売られていますが、これらは社債購入の原資とするための売却とのことです。
つまり、2008年9月15日からのリーマン・ショックに伴う株価下落に対して、バフェットは大きな動きはとらなかったといえるのではないでしょうか。
その結果、資産額は2007年12月の535億ドルから2008年12月には310億ドルまで減少してしまっています。
ここから学ぶことは、「下げ相場ではホールドすべし」ということなのでしょうか?
次に、2008年から2009年にかけての所有株式の推移を見てみます。
ConocoPhillipsは失敗を認めてすぐに売却されています。
その他、前年と同様のThe Procter & Gamble CompanyとJohnson & Johnsonの売却に加えて、Wells Fargo & Companyが買われています。
ということで、リーマン・ショックの際のバフェットの投資は、下がるタイミングではホールドし、回復しはじめてから今後の有望株(Wells Fargo)を買い増した、ということのようです。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。」
この言葉は、賢者は他人の失敗に学ぶ、という意味です。
では、バフェットの失敗はなんだったのでしょうか。
2009年の ANNUAL REPORTには以下の主旨の内容が書いてあります。
「昨年は市場に珍しい状況が存在し、途方も無く安かった。
我々はいくつか購入したが、もっとやるべきだった。
過去2年間の混乱は投資家にとって理想な時期だった。
恐怖は投資家の友人である。
見通しが明るいときにだけ投資する人は、無意味な安心のために高い代償を払うことになる。
投資は10年、20年で利益を出すことが重要である。」
私が過去のバフェットから学ぶべきものはなんでしょうか。
まさに、言うは易し行うは難し、勇気をもって行動に移したいものです。
※あくまでも個人的な調査結果ですので投資は自己責任でお願いします。
2019.12.31のポートフォリオ
2019.12.31時点のポートフォリオです。
ウェルズ・ファーゴの比率が大きく下がりました。アップルとバンク・オブ・アメリカへの集中が高まっています。
※あくまでも個人的な調査結果ですので投資は自己責任でお願いします。