リーマン・ショックの時のバフェット
最近、新型コロナの影響で株価は大暴落しています。
2020年3月6日のNYダウ平均株価は25,864.78ドルと、2月12日に記録した29,568.57ドルという過去最高値から10%以上も下落しています。
こんなとき、株式投資はどうしたらよいのでしょうか。
ビスマルクは言いました。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。」
歴史上で直近の大暴落は2008年のリーマン・ショックです。
この時、ウォーレンバフェットのポートフォリオはどう変化していたのでしょうか。
2007年から2008年にかけてのバークシャーハサウェイの所有株式は以下です。
ConocoPhillips株が増えていますが、これはQ2に買われているのでリーマン・ショックとは関係なさそうです。
一方で、The Procter & Gamble CompanyとJohnson & Johnsonが売られていますが、これらは社債購入の原資とするための売却とのことです。
つまり、2008年9月15日からのリーマン・ショックに伴う株価下落に対して、バフェットは大きな動きはとらなかったといえるのではないでしょうか。
その結果、資産額は2007年12月の535億ドルから2008年12月には310億ドルまで減少してしまっています。
ここから学ぶことは、「下げ相場ではホールドすべし」ということなのでしょうか?
次に、2008年から2009年にかけての所有株式の推移を見てみます。
ConocoPhillipsは失敗を認めてすぐに売却されています。
その他、前年と同様のThe Procter & Gamble CompanyとJohnson & Johnsonの売却に加えて、Wells Fargo & Companyが買われています。
ということで、リーマン・ショックの際のバフェットの投資は、下がるタイミングではホールドし、回復しはじめてから今後の有望株(Wells Fargo)を買い増した、ということのようです。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。」
この言葉は、賢者は他人の失敗に学ぶ、という意味です。
では、バフェットの失敗はなんだったのでしょうか。
2009年の ANNUAL REPORTには以下の主旨の内容が書いてあります。
「昨年は市場に珍しい状況が存在し、途方も無く安かった。
我々はいくつか購入したが、もっとやるべきだった。
過去2年間の混乱は投資家にとって理想な時期だった。
恐怖は投資家の友人である。
見通しが明るいときにだけ投資する人は、無意味な安心のために高い代償を払うことになる。
投資は10年、20年で利益を出すことが重要である。」
私が過去のバフェットから学ぶべきものはなんでしょうか。
まさに、言うは易し行うは難し、勇気をもって行動に移したいものです。
※あくまでも個人的な調査結果ですので投資は自己責任でお願いします。