2018年2月のバフェットポートフォリオ
新型コロナウィルスの影響は世界中に広がり、経済への影響が長期化することは避けられません。
2020年3月27日のNYダウ平均株価は21,636.78ドルで、2月半ばと比較して4分の1以上も下落してしまいました。
その間、3月12日には2,352.60ドル、3月16日には2,997.10ドルと過去最大の下落幅を記録するなど、異常な乱高下が続いています。
リーマン・ショックを超えて現代社会が経験したことのない相場を迎えると思われますが、バフェットの過去の行動はやはり参考の一つとすべきでしょう。
前回、リーマン・ショックの起こった2008年にバフェットのポートフォリオがどのように変化したかを調べてみました。
当時、保有株式のポートフォリオに大きな変化は無かったのですが、翌年の ANNUAL REPORTでは「もっと買っておけばよかった」と振り返られていました。
その後の株価暴落時にバフェットはどんな行動をとったのでしょうか?
コロナショック以前で株価が大きく暴落したタイミングは、2018年2月です。
1月の米雇用統計をきっかけとしたFRBの利上げ観測により長期金利が大幅に上昇し、株価が急落しました。
結果、2月5日に1,175.21ドル、2月8日に1,032.89ドルと当時としては史上最大の下落幅を記録しました。
この下落相場に対して、バフェットはリーマン・ショックの教訓を生かしたのでしょうか?
2017年から2018年にかけてのバークシャーハサウェイの所有株式は以下です。
アップルとバンクオブアメリカが大幅に増えています。
ただし、アップル株は2017年からバフェットが注力して買い増している銘柄のため、暴落したことが増加の理由であると一概には判断できません。
Quarterのレポートから、アップル株の買い増しの時期を推測してみます。
オレンジの網掛けが推測部分です。
このことから、2018年1月~3月の間に165ドル程度で買い増されたことが分かります。
2018年1月のアップル株価の最安値は、1月30日の164.70ドルです。
その後、2月5日に156ドル、2月9日に150.24ドルの安値を記録してから、2月14日には終値167.37ドルに回復しています。
このことから、もともと買い増しの有力候補であったアップル株に対して、暴落時にかなり機動的に対応したのではないかと思われます。
長期的な投資を前提とすると、やはり暴落のタイミングは優良株を購入する絶好のチャンスだと言えます。
しかし、あくまでも理論上なので、実際に購入するとなると勇気が必要なのも確かです。
こんなときに備えて、日ごろから買うべき銘柄をきちんと考えておくことが重要なのでしょう。
果たして、2020年3月時点のバフェットの最新ポートフォリオはどうなっているのでしょうか?
※あくまでも個人的な調査結果ですので投資は自己責任でお願いします。